平成28年9月16日(金)、このたびの熊本地震に関して、広く府民の皆様よりいただきましたご寄付を「公益財団法人 熊本YMCA」にお届け致しました。 岡 成也総主事より、「資器材の提供から、ボランティアによる応援、サポート募金まで、本当に手厚い御援助をいただきありがとうございました。京都府民の皆様にも感謝をお伝えください」という言葉がありました。 熊本YMCAでは、益城町総合体育館、御船町スポーツセンターでの避難所運営のほか、阿蘇YMCAでの災害ボランティアセンター運営など発災から今日に至るまで多岐にわたり支援活動を行っておられます。また、当センターからの先遣隊派遣、資機材支援、ボランティアバスでの活動受入れなどにおいても大変お世話になりました。
午後からはボランティアバスで活動した阿蘇市内にいきました。被災された方がボランティアセンターへ依頼に来られたため、ご自宅周辺の状況確認に同行させていただくとともに、現在の状況について直接お聞きすることができました。 その方からは、避難所から仮設住宅への生活が移っていくなかで、自宅解体の話を行政と進めたところだが、家屋内に残る家財道具は全て廃棄処分されてしまうと言われた。自宅は倒壊判定されているため、ボランティアに家屋内に入ってもらうわけにはいかないが、外まで運び出した必要な家財道具(位牌、神棚、先祖の写真、親の嫁入り道具である桐のタンス等)や荷物等の仕分けをボランティアにお願いしたい。近所の人を雇って外に荷物を出すので、なんとかボランティアに来てもらって荷物の整理がお願いできないか。荷物の整理ができないと解体ができない。と涙ぐんでおられました。 現在、地震発生直後に避難所に避難されていた地域の方々が、自宅のある地域(避難所閉鎖に伴い)に戻ってきたが、家屋は地震発生時のままの状態で手つかず。ボランティアの数も大幅に減少し、地震で学生等もいなくなり(阿蘇市内にあった東海大学は現在熊本市内に移転中)、農業やお店のアルバイト等も確保できなくなり、廃業していくケースが多く地域全体が衰退していると聞きました。大規模な斜面崩落で寸断された国道57号線は、年明けに復旧着手となります。阿蘇へと続くミルクロードは、12月頃になると凍結し雪も降る、「その前に何とかしたい。」被災された方の切実な言葉を聞き、京都から出来る息の長い支援について、今後も当センターでは考えていきます。 なお、阿蘇YMCAでは「災害支援ボランティアワークキャンプ」として団体ボランティア等の受付を行っております。 詳しくはHP(http://www.kumamoto-ymca.or.jp/aso/16793.html)をご確認ください。 |